【オーダー】ミュージカル版ファ○トム衣装① 裏地付きパンツ - ドレス製作日記
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【オーダー】ミュージカル版ファ○トム衣装① 裏地付きパンツ

  14, 2016 10:08
今回のオーダーはファン○ムの衣装です。

1986年にアンドルー・ロイド・ウェバーが制作した『オペラ座の怪人』ではなく、
(これは2004年に映画化されてますね)

モーリー・イェストン作詞作曲、アーサー・コピット脚本によるミュージカルのファ○トム。
これを元に演じた宝塚歌劇団のファ○トムの衣装です。

検索避けのために一部伏字にしています。
…リアルなガラスの目の、お人形が苦手な人もいるでしょうから。

材料は持ち込みでしたが、持ち込まれた材料の高級感に打ちのめされました。

メインの生地はできればベロアやハイミロンの生地で縫うのが望ましいのですが、私はアイロンを多用することと、ドール服でのベロアやハイミロンの扱いには慣れてなく…。

これらの生地を縫うには、ミシンの抑え金も別途購入しなくてはなりません。
ベロア用だと結構高いんですね。ベルベット押さえで、2000円位? テフロン押えなら1000円弱かな?
ベロアやハイミロンの生地を縫うには、ニット用針、ニット用糸、も買わなくてはなりません。

ドール服では1mm、2mmの誤差が致命的になるので、抑え金や針をケチって、適当にとはいかないので…。
材料費の予算もあるでしょうし、私の未熟さもありますので、いつものシャンタンを選んでいただきました。

今回は一から型紙を起こすフルオーダー。
依頼されたのは、SD17サイズのジャケットとパンツです。

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メイン表地 バックサテンシャンタン 1.2m(実際は1.5m送っていただきました)
1400円×1.2=1680

裏地 セラミカタフタ 1.2m
430円×1.2=516

細幅レース(おそらくMOKUBA製) 3m
800円×3=2400 ※

飾りレース(おそらくMOKUBA製) 2m
2500円×2=5000 ※

ビーズ(丸型縫いつけ用)
98円×8=784 ※

糸(普通地用) 1巻
168円

コンシールファスナー 1本
97円

使用した材料費だけで、10,645円。(※印の物は、似通った商品での値段です。←結構どんぶり勘定)
これは気合を入れて縫わなくてはいけないお品だと、気を引き締めました。

まずは、型紙作り。
型紙を起こすまでに、キッチンペーパーで作業したり、イラストを書いたりしますが、
イラストは恥ずかしいほど絵心がないので、ここに載せられません。
まずは、キッチンペーパーで型をとり、、新聞紙で型紙を作り、着古した主人のYシャツで試作。
そして、本物の生地じゃないと感覚がつかめない場所は実際に使う生地で縫ってみます。
(もちろん、最小限しか使いませんけども)

そしてようやく型紙ができます。
それでも不安な場合は、生地をカットする際に、更に余分に縫い代を残してカットしたりします。
(例、ジャケットのベンツ部分等)

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型紙に合わせて、生地をカットします。
私はこれでもか~!というくらいホツレ止め液に頼ります。ひどい時は更にジグザクミシンをかけます。
裏地を付けるジャケットやパンツだからできるのであって、薄手のブラウスは…流石にこんなに使いません。
バイアスで生地を裁断する場合、ホツレ止め液をつけても、縫い合わせる直前までカットしません。

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さて、パンツを縫っていきます。
まずは前の腰部分のダーツを縫います。
そして、それぞれの内股に該当する部分を縫い合わせます。

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縫い代を綺麗にアイロンで割ります。
ここは絶対に省いてはいけない作業です。

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コツがあります。こっここっこ~、ここです。(目打ちの先)
カーブの部分にきちんと切込を入れること!ホツレ止め液をいっぱい付ける理由の一つ。
切れ込みを入れてからアイロンで割ると綺麗に仕上がります。

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左右のパーツを合わせて俗に言う「お股の部分」を縫います。(写真は裏地)
切り込みを入れます。カーブの都合で少し切り込みというより三角カットですね。
さて、この写真を見て、気づく人は気づくでしょう。
このパンツはサイドファスナー仕様なので、お股の部分は縫ってしまいます。

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表地と裏地の裾を中表に縫い合わせます。
表に返して、縫い代を表地方面に倒してステッチをかけます。
ポイントが一つ、固くなるので、左右の縫い代分(1cm)はステッチをかけません。

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いよいよ縫い合わせ。
足のサイド、外側の部分を縫っていきます。きっちりしつけをしましょう。
サイドファスナーにする部分は縫わないで残しておきます。

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縫い終わったら、ここでもしっかりアイロンで縫い代を割ります。
ここで活躍するのが、ラップの芯です!
サ○ンラップでもク○ラップでもOKです。キッチンペーパーの芯は柔らかいので…ダメかな。
写真のように、足の部分の筒にす~と入れて、アイロンをかけます。
もちろん、カーブがあるところは切り込み必須。

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ベルト芯と、コンシールファスナーを用意します。
ベルト芯は面倒でもきちんとカーブで取ることをおすすめします。(なので2枚の布を縫い合わせる)
布によりますが表にくる部分には接着芯を貼りましょう。
仕上がりが全然違うことと、どうしてもドール服のパンツはウエスト部分に負荷がかかるので、強度も考えると、貼らないと弱いです。今回は表にくる部分にのみ、貼りました。
ちなみに、ベルト芯は直線で取ると、履いた時にブカブカ感が出てしまいます。

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コンシールファスナーをつけます。
工作ハサミでちょうどいいくらいの長さに切って使います。少々、もったいない感があるけども。

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まず、表地の方にベルト芯を縫いつけます。
カーブのあるベルト芯なので、しっかりしつけをしてから縫います。
縫い付けたら、しっかりと形に合わせてアイロンをかけます。

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裏地をベルト芯にまつり縫いで縫い付けます。
少し、細かくまつり縫いします。

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ひっくり返せば完成です。
あとはこの状態にホックをつけます。

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ホックだと見た目が悪い!と思う方は、
ベルト芯に持ち出しをつけて、このように左右重なるようにすれば隙間も見えません。
この場合はスナップで留めるか、ボタンをつければOK.

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SD17の男の子は腰の可動性上、かなりウエストに余裕を持たせないとならないのが現実。
前開きのパンツでは、相当な余裕部分が必要となります。

股上を深めに取って、サイドファスナーにすれば、ポージングで腰を曲げる際に、サイドのホック部分やスナップ部分を外すだけで、比較的身体にフットするパンツになります。
ポージングを決めたけど、よく見たらハンケツ状態、という悲劇を避けることができますので、今回はこのサイドファスナー仕様にしました。
あ、ちなみに持ち出しをつけてスナップ仕様の方で作りました。

次はジャケットです。
つづきはこちら

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